彼らの世界はいつも驚きに満ちていている。はじめて彼らの作品作りに参加をした際、僕は大きな衝撃を受けました。少々大袈裟に聞こえるかもしれませんが、これはただ事ではないぞ、と。「オタク」や「趣味」といった言葉では到底片付けられない、片付けてはならない、そんな風に感じたことを今でも覚えています。

ないものは作る、あるものでも作る。小物だろうが大道具だろうが、お裁縫から金型造形までなんでもござれ。挙げ句の果てには自分自身の身体さえも鍛錬によって作り上げてしまう。そんな手を動かし物作りをすることによって成立する彼らの表現に、この国に伝わる「日本人らしさ」のようなものを僕は強く感じたのでした。若き表現者たちを撮影した写真は「layer」としてギャラリーに纏めています。