サイン

引き続き、美術家の風見佐知子さんを撮影させて頂いています。

撮影前、波と戯れるように舞う揚羽蝶が目にとまりました。近寄ろうとすると少し距離を置くのだけれど、何故だかそれは飛び去ろうとはしませんでした。まるで此方の様子を窺っているかのように。

偶然を装い常世に現れる、ともすれば見過ごしてしまいそうな些細な兆候たち。しかし、撮影者がその断片を抱いたまま撮影に臨めば、それらは当然のように画面に写り込んでくる。

写真を撮るということは、この世界に散りばめられた自分にしか見えないサインを拾い集めていく行為なのだな、僕はあらためてそう感じたのでした。

過去のご依頼写真はworksとして纏めてあります。

 

2018-06-22 | Posted in blog, worksNo Comments » 

 

美術家の風見佐知子さんを撮影させて頂きました

今回の撮影は千葉市美術館で行いました。設計者の思い描いた空間、表現者である作家さんとその手によって生み出された作品、そして撮影者である自分自身。1927年に建てられたという歴史深い建物に包まれながら、表現者と真正面から対峙する感覚は言葉では言い尽くせないものでした。

撮り手の意志の介在がこの場に在ることを慎重に確かめながらレリーズを切ると、ストロボの閃光によってピンと張り詰めた空気がわずかに震え、それを五感が受け取る瞬間に写真の持つ記録性を強く意識させられるのです。僕にはそれがとても心地良く感じられたのでした。

過去のご依頼写真はworksとして纏めてあります。

 

2018-05-17 | Posted in blog, works, その他No Comments » 

 

写真展「Layer」無事に終了しました

写真展「Layer」無事に終了しました。
ご来場くださいました皆さま、応援をしてくださった皆さま、本当に有難う御座いました。

今回の展示では大きな反響を頂きました。展示内容、場所、時期が上手く噛み合い、制作側の意図がご覧くださった皆さまに伝わったのだと思いました。会場発表では期間内には約一万人の来場者さまがお越しくださったとのことで、沢山の方に見て頂くという目的も達することが出来ました。

また、インターネット上でも話題になったようで、1500を超えるリツイートに富士フイルムの方も驚かれていました。(本人が一番驚いたのですが)時代に即したテーマであったのかなと感じています。

コスプレという再現行為の中にありながらも、無二のものとして成立する表現と個性。素晴らしき表現者たちの行く先を可能な限り見届けていきたいと考えています。

いつの日か、この次代の表現がポップカルチャーやサブカルチャーと呼ばれることがなくなった時、この写真たちが記録としての意味を持つのかもしれません。

気を引き締め、本日より次回作の制作に入ります。今後ともご指導のほど、宜しくお願い申し上げます。有難う御座いました。

 

2018-03-23 | Posted in blog, 写真展, 若き表現者たちNo Comments » 

 

写真展「Layer」3月16日から開催です

今週の金曜日より、写真展「Layer」いよいよはじまります。
 
写真展「Layer」は、所謂「コスプレ写真」を集めた写真展ではありません。若き表現者たちを撮影取材した肖像写真群となります。
 
今回の展示では、着替えをする前の彼ら、着替えを終えた彼ら、この二枚の肖像写真(僕の中では人物写真と明確な区分けがあります)を一対とした作品を核として構成されています。
勿論、これはビフォーアフターの差分を面白がっているわけではありません。再現行為、或いは模倣行為の中にあって成立する個性(ここに確実に存在している)の正体とはいったい何だろうかという興味、そして「日本の若き表現者たち」である彼らに対するリスペクト。彼らのいう「一般人」である僕の見た世界と、思いを込めた展示となっています。
 
「フジフイルムのギャラリー」というと銀座を想像する方が多いそうです。今回の展示は六本木ミッドタウンの方になりますので、お間違えにならないようお願いいたします。
また、最終日(22日)は16時までとなっておりますので、こちらもご留意ください。宜しくお願い申し上げます。
 
2018-03-12 | Posted in blog, Layer, 写真展, 若き表現者たちNo Comments » 

 

写真展「Layer」併催イベント 「ギャラリートーク」のご案内

お知らせです。

写真展併催イベントとして、ゲストをお招きしてのギャラリートークを開催します。
3月18日(日)写真家 タクマクニヒロ氏 宅間國博写真事務所Webサイト
3月21日(水・祝)写真家 小宮山桂氏 小宮山桂写真事務所webサイト
両日ともに15時からとなります。お席のご用意は御座いませんので、予めご了承ください。

大変著名なお二方ですので必要はないかもしれませんが、ご紹介をさせて頂きます。
タクマクニヒロさんは、あらゆるメディアでプロカメラマンとして第一線で活躍しながら、作家としても活動をされています。
書店やコンビニに置かれている雑誌の表紙の中に、必ず一冊はタクマさんの仕事がある、そんなイメージでしょうか。
また、ブルーノートに代表されるタクマブルーの写真集は口コミで売れ続け、写真を撮る方は勿論、一般の方からも絶大な支持があります。

小宮山桂さんは、御茶ノ水の老舗写真学校「写真表現中村教室」の室長です。アマナ契約作家、Adobeの講師もなさっています。
今年はZOOMS JAPAN 2018でエディター賞を受賞、今回のCP+で特別展示、そしてパリフォトでも展示が予定されています。

今回、尊敬してやまないお二方とのギャラリートークの機会を頂き、大変緊張していますがとても楽しみでもあります。皆さまのご来場、心よりお待ちしております。

2018-02-27 | Posted in blogNo Comments » 

 

写真展「Layer」開催のご案内

この度、写真展を開催する運びとなりましたのでお知らせいたします。

ハガタカシ写真展「Layer」(レイヤー)

アニメ、漫画、ゲーム。それらとは全く縁のない生活を送ってきた。そんな僕が、ふとしたきっかけから「コスプレイヤー」と呼ばれる若者たちと出会い、撮影者として関わっていくことになった。

彼らは手を動かすことをいとわない。衣装をはじめ小道具などの殆どが手作りで、更には鍛錬によって自らの体型ですら作り上げてしまう。自分自身という素材に「レイヤー」を重ねるようにして二次元の世界観を三次元に立体化する、それが彼らの表現方法だと知った。

僕が依頼を受けたのは写真作品の撮影だった。つまり、原作通りに三次元に再現されたアニメや漫画のワンシーンの撮影であったのだけれど、僕の中では「コスプレイヤー」である「彼らそのもの」への興味が大きくなり、彼らの作品制作の合間を縫って「その肖像」を撮影するようになった。

ハレの日。大抵の場合、彼らは待ち合わせ場所に大きな荷物を伴って現れる。当日の表現の材料(自分自身を含む)とアイデアを抱えたその姿こそが「コスプレイヤー」としての個性であると僕の目には映った。

日本発信の文化として世界から愛され、時にはオリンピックのアイコンとしても輝くアニメ・マンガ文化。そしてその中から生まれ、サブカルチャーの枠を超え成熟していくコスプレという新たな表現方法。

自らの手を動かし、物作りをすることによって完成される彼らの表現に、この国に時代を超えて受け継がれてきた「日本人らしさ」のようなものを僕は彼らに強く感じている。

若き表現者たちの肖像をとらえました。

2018年3月16日(金)〜 3月22日(木)
午前10時〜午後7時(最終日午後4時まで・入館終了10分前まで)

富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1 入場無料・会期中無休
〒107-0052 東京都港区赤坂9−7−3 フジフイルムスクエア内
サイズ(B1・全紙・半切)・カラー・約60点
※本展示は営利を目的とした催しでは御座いません。

【併催イベント】
ゲストをお招きしてのギャラリートークを開催します。(各日15:00〜)
3月18日(日)写真家 タクマクニヒロ氏 宅間國博写真事務所Webサイト
3月21日(水・祝)写真家 小宮山桂氏 小宮山桂写真事務所webサイト
※お席のご用意は御座いませんので、予めご了承ください。

ご多用とは存じますが、ご高覧頂きたく宜しくお願い申し上げます。

 

2018-02-19 | Posted in blog, Layer, 写真展, 若き表現者たちNo Comments » 

 

Photo Exhibition 「Layer」

【Chinese version follows/ 中文版本隨後】

HAGA,Takashi Photo Exhibition 「Layer」

2018/3/16(Fri) – 2018/3/22(Thu)
AM 10:00- PM 19:00 (Entrance 10 mins before 16:00, close at 16:00 on the last day)

Fuji Film Photo Salon Tokyo Space 1 ( In Fuji Film Square)Free Entrance
Size (B1, A3), Colour 60 pieces

Anime, Manga, Video game… My life was without having a connection to the part of Japanese culture. Then, one day, I encountered the young people who are called「Cosplayers」by chance and I started to be involved as a photographer.

I was asked to shoot for a photography work. It was a shooting of some scenes from Anime and Manga which were reproduced into a three-dimensional world, then my curiosity grew towards “themselves” as being ”Cosplayers”, I started to catch their “portrait” during the shooting.

Anime/ Manga, the culture originated in Japan that is beloved in the world and it even became the icon of the Olympic. Cosplay, the new method of expression which was born in the culture and matured beyond the framework of sub-culture.

I strongly see the “Japanese-mind” in them which was inherited through the centuries in this country when I find the expression that uses their hands, completes themselves by making things.

I captured portrait of young artists.

Guest Gallery Talk (From 15:00-)
3/18 (Sun) Photographer Mr. TAKUMA,Kunihiro
3/21 (Wed. National Holiday) Photographer Mr. KOMIYAMA,Katsura

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HAGA,Takashi攝影展「Layer」

2018年3月16日(五)~ 3月22日(四)
上午10點~晚上7點(展期最後一天只到下午4點,最後進場時間為結束的 10分鐘前)

會場 : 富士軟片攝影沙龍 東京 SPACE1
(富士軟片廣場內)免費入場,展期中無休
作品數 : 尺寸(B1・NP全紙・半切)、全彩,約60幅

作者原本過著與動畫、漫畫無緣的生活,在一次因緣際會下,與一群被稱作「COSPLAYER」的年輕人相遇,並以攝影師的身分開始產生與動漫之間的緣分。

接受他們委託製作的作品,也就是透過鏡頭再現原作的場景,攝影師也漸漸開始對身為「COSPLAYER」的他們產生興趣,拍下他們在作品製作的期間的各種私底下的樣子

從日本興起,進而被世界所喜愛的動漫文化,當中衍生出超越次文化的框架,逐漸成熟的嶄新表現法—COSPLAY。藉由親手創作道具等風景孕育出他們的模樣,並從中徹底浮現出他們所繼承了跨越時代的﹝日本人的美﹞。

作者也藉此拍下了這群年輕表演者的樣貌。

展場座談: 3月18日、21日、兩日下午3點起
18日 摄影师 TAKUMA,Kunihiro
21日 摄影师 KOMIYAMA,Katsura

 

2018-02-18 | Posted in blog, Layer, 写真展, 若き表現者たちNo Comments » 

 

掲載情報 月刊誌「カメラマン」2月号

月刊誌「カメラマン」2月号(本日発売)に掲載して頂きました。

長寿企画「カメラマン最前線」インタビューを含めた7ページの特集記事となります。
御高閲のほど、宜しくお願い申し上げます。

本記事掲載にあたり、ご尽力を頂いた関係各位の皆さまに心より御礼申し上げます。

 

 

総国

人生はきっと、今の自分が想像しているよりも遥かに短いのだろう。

なんの縁もゆかりもない異国や見知らぬ土地に行く前に、自分を生かしてくれた土地のことを学んでから死んでいこう、いつの頃からかそう考えるようになりました。勿論、全てを知り尽くせるなどと横柄なことは考えていません。せめて可能な限り見聞きし、歩き回りたいと僕は思ったのです。

かつて総国と呼ばれた房総半島の歴史は古く、地名の所以を調べればいとも容易く日本神話に辿り着いてしまう。好奇心がもたらす探究心と衝動のままに、きっと終わることがないであろう旅を続けています。房総半島を撮影した写真はフサノクニフサノクニC阿羅漢としてそれぞれ纏めています。

2018-01-13 | Posted in blog, フサノクニNo Comments » 

 

どの世界にもプロがいる

相澤造形工房様のwebサイト

少し前になりますが、コスプレ衣装、小道具などの制作で有名な相澤造形工房様に取材に伺いました。
代表の黒田氏が制作する様々な造形物の中で特に目を惹かれたのは、とてもコンパクトにまとまったヘッドパーツたちでした。標準的な成人男性の頭部よりも一回りほど小さいのがすぐに見て取れ、更には驚くほど軽量。伸縮性のある素材、立体感やテクスチャを増すのに適した素材、様々な素材を組み合わせてそれらは構成されていました。

「コスチュームを着た際、人間が自分の身体の一部として感覚的に認識出来るのはせいぜい皮膚から数センチ程度。事故を防ぐためになるべくコンパクトにしないとならない。そして視界の確保は一番大切。どんなにデザインがよかろうが、安全に配慮をしていない衣装の制作は絶対にしないし、受けない」長年アクションスーツアクターとしても活躍をされている黒田氏だからこその言葉が強く印象に残りました。造形物、そして地元に対する愛を熱く語る氏の思いに触れ、どの世界にもプロフェッショナルがいるのだな、僕はそう感じたのでした。若き表現者たちを撮影した写真は「layer」としてギャラリーに纏めています。

 

2017-12-17 | Posted in blog, Layer, 若き表現者たちNo Comments »