人生はきっと、今の自分が想像しているよりも遥かに短いのだろう。

なんの縁もゆかりもない異国や見知らぬ土地に行く前に、自分を生かしてくれた土地のことを学んでから死んでいこう、いつの頃からかそう考えるようになりました。勿論、全てを知り尽くせるなどと横柄なことは考えていません。せめて可能な限り見聞きし、歩き回りたいと僕は思ったのです。

かつて総国と呼ばれた房総半島の歴史は古く、地名の所以を調べればいとも容易く日本神話に辿り着いてしまう。好奇心がもたらす探究心と衝動のままに、きっと終わることがないであろう旅を続けています。