写真展「Layer」開催のご案内
この度、写真展を開催する運びとなりましたのでお知らせいたします。
アニメ、漫画、ゲーム。それらとは全く縁のない生活を送ってきた。そんな僕が、ふとしたきっかけから「コスプレイヤー」と呼ばれる若者たちと出会い、撮影者として関わっていくことになった。
彼らは手を動かすことをいとわない。衣装をはじめ小道具などの殆どが手作りで、更には鍛錬によって自らの体型ですら作り上げてしまう。自分自身という素材に「レイヤー」を重ねるようにして二次元の世界観を三次元に立体化する、それが彼らの表現方法だと知った。
僕が依頼を受けたのは写真作品の撮影だった。つまり、原作通りに三次元に再現されたアニメや漫画のワンシーンの撮影であったのだけれど、僕の中では「コスプレイヤー」である「彼らそのもの」への興味が大きくなり、彼らの作品制作の合間を縫って「その肖像」を撮影するようになった。
ハレの日。大抵の場合、彼らは待ち合わせ場所に大きな荷物を伴って現れる。当日の表現の材料(自分自身を含む)とアイデアを抱えたその姿こそが「コスプレイヤー」としての個性であると僕の目には映った。
日本発信の文化として世界から愛され、時にはオリンピックのアイコンとしても輝くアニメ・マンガ文化。そしてその中から生まれ、サブカルチャーの枠を超え成熟していくコスプレという新たな表現方法。
自らの手を動かし、物作りをすることによって完成される彼らの表現に、この国に時代を超えて受け継がれてきた「日本人らしさ」のようなものを僕は彼らに強く感じている。
若き表現者たちの肖像をとらえました。
2018年3月16日(金)〜 3月22日(木)
午前10時〜午後7時(最終日午後4時まで・入館終了10分前まで)
富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1 入場無料・会期中無休
〒107-0052 東京都港区赤坂9−7−3 フジフイルムスクエア内
サイズ(B1・全紙・半切)・カラー・約60点
※本展示は営利を目的とした催しでは御座いません。
【併催イベント】
ゲストをお招きしてのギャラリートークを開催します。(各日15:00〜)
3月18日(日)写真家 タクマクニヒロ氏 宅間國博写真事務所Webサイト
3月21日(水・祝)写真家 小宮山桂氏 小宮山桂写真事務所webサイト
※お席のご用意は御座いませんので、予めご了承ください。
ご多用とは存じますが、ご高覧頂きたく宜しくお願い申し上げます。
Photo Exhibition 「Layer」
【Chinese version follows/ 中文版本隨後】
HAGA,Takashi Photo Exhibition 「Layer」
2018/3/16(Fri) – 2018/3/22(Thu)
AM 10:00- PM 19:00 (Entrance 10 mins before 16:00, close at 16:00 on the last day)
Fuji Film Photo Salon Tokyo Space 1 ( In Fuji Film Square)Free Entrance
Size (B1, A3), Colour 60 pieces
Anime, Manga, Video game… My life was without having a connection to the part of Japanese culture. Then, one day, I encountered the young people who are called「Cosplayers」by chance and I started to be involved as a photographer.
I was asked to shoot for a photography work. It was a shooting of some scenes from Anime and Manga which were reproduced into a three-dimensional world, then my curiosity grew towards “themselves” as being ”Cosplayers”, I started to catch their “portrait” during the shooting.
Anime/ Manga, the culture originated in Japan that is beloved in the world and it even became the icon of the Olympic. Cosplay, the new method of expression which was born in the culture and matured beyond the framework of sub-culture.
I strongly see the “Japanese-mind” in them which was inherited through the centuries in this country when I find the expression that uses their hands, completes themselves by making things.
I captured portrait of young artists.
Guest Gallery Talk (From 15:00-)
3/18 (Sun) Photographer Mr. TAKUMA,Kunihiro
3/21 (Wed. National Holiday) Photographer Mr. KOMIYAMA,Katsura
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2018年3月16日(五)~ 3月22日(四)
上午10點~晚上7點(展期最後一天只到下午4點,最後
會場 : 富士軟片攝影沙龍 東京 SPACE1
(富士軟片廣場內)免費入場,展期中無休
作品數 : 尺寸(B1・NP全紙・半切)、全彩,約60幅
作者原本過著與動畫、漫畫無緣的生活,在一次因緣際會下
接受他們委託製作的作品,也就是透過鏡頭再現原作的場景
從日本興起,進而被世界所喜愛的動漫文化,當中衍生出超
作者也藉此拍下了這群年輕表演者的樣貌。
展場座談: 3月18日、21日、兩日下午3點起
18日 摄影师 TAKUMA,Kunihiro
21日 摄影师 KOMIYAMA,Katsura
どの世界にもプロがいる
少し前になりますが、コスプレ衣装、小道具などの制作で有名な相澤造形工房様に取材に伺いました。
代表の黒田氏が制作する様々な造形物の中で特に目を惹かれたのは、とてもコンパクトにまとまったヘッドパーツたちでした。標準的な成人男性の頭部よりも一回りほど小さいのがすぐに見て取れ、更には驚くほど軽量。伸縮性のある素材、立体感やテクスチャを増すのに適した素材、様々な素材を組み合わせてそれらは構成されていました。
「コスチュームを着た際、人間が自分の身体の一部として感覚的に認識出来るのはせいぜい皮膚から数センチ程度。事故を防ぐためになるべくコンパクトにしないとならない。そして視界の確保は一番大切。どんなにデザインがよかろうが、安全に配慮をしていない衣装の制作は絶対にしないし、受けない」長年アクションスーツアクターとしても活躍をされている黒田氏だからこその言葉が強く印象に残りました。造形物、そして地元に対する愛を熱く語る氏の思いに触れ、どの世界にもプロフェッショナルがいるのだな、僕はそう感じたのでした。若き表現者たちを撮影した写真は「layer」としてギャラリーに纏めています。
若き表現者たち 2
彼らの世界はいつも驚きに満ちていている。はじめて彼らの作品作りに参加をした際、僕は大きな衝撃を受けました。少々大袈裟に聞こえるかもしれませんが、これはただ事ではないぞ、と。「オタク」や「趣味」といった言葉では到底片付けられない、片付けてはならない、そんな風に感じたことを今でも覚えています。
ないものは作る、あるものでも作る。小物だろうが大道具だろうが、お裁縫から金型造形までなんでもござれ。挙げ句の果てには自分自身の身体さえも鍛錬によって作り上げてしまう。そんな手を動かし物作りをすることによって成立する彼らの表現に、この国に伝わる「日本人らしさ」のようなものを僕は強く感じたのでした。若き表現者たちを撮影した写真は「layer」としてギャラリーに纏めています。
若き表現者たち
僕自身はアニメやマンガとはまるで無縁な人間です。もう四年ほど前になるでしょうか、本当にふとしたきっかけからコスプレイヤーと呼ばれる彼らと出会い、その後は撮影者として関わっていくことになりました。はじめは少々の戸惑い(お恥ずかしい話ですが、なにせアニメやマンガを知らぬ僕には彼らが何を表現しようとしているのかが全く分からなかったのです)もありましたが、すぐに彼らの直向な情熱に触れ共感し、現在に至るまで彼らの取材を続けています。
この次代の表現をずっと見ていたい、そう思わせる力強い魅力が彼らの表現にはあふれています。彼らの真っ直ぐな眼差しを見ていると、この若者たちはいったいどこまでいってしまうのだろう、走り続ける彼らの行く先を可能な限り見届けたい、そういった思いを僕は強く抱くのでした。若き表現者たちを撮影した写真は「layer」としてギャラリーに纏めています。
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